スパル・たかし / 尾玉なみえ

スパル・たかし (ヤングジャンプコミックス)

スパル・たかし (ヤングジャンプコミックス)



ギャグ漫画界の紅一点!20世紀が最後に生み出した奇才!
尾玉なみえ先生の待望の新作がついに登場!
実に2003年12月18日に発売された「アイドル地獄変 (ヤングジャンプコミックス)」以来のコミックス。



尾玉ワールドに洗脳された我々にとってこの日をどれ程待ち侘びたか。
「尾玉の新作でんかなあ…」「出る気配ねえなあ」「仕様がないから既刊よんどこ!」「やっぱり新作読みてえなあ」の繰り返しの日々。
尾玉先生の読み切り、連載を時系列順に追っていくと…


少年エスパーねじめ 角ばって堅い編」
エクストラ・ビージャン(1999年12/30号):ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)収録
純情パイン特別読み切り」
赤マルジャンプ(2000年9/20増刊号):少年エスパーねじめ 2 (ジャンプコミックス)収録
「ビューティフル・ファミリア」
エクストラ・ビージャン(2000年9/30号):ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)収録
純情パイン
週刊少年ジャンプ(2000年47号〜2001年9号):純情パイン (ジャンプコミックス)収録
少年エスパーねじめ 丸くやわらか編」
週刊少年ジャンプ(2001年46号):ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)収録
少年エスパーねじめ
週刊少年ジャンプ(2002年13号〜2002年33号):少年エスパーねじめ 1 (1) (ジャンプコミックス)少年エスパーねじめ 2 (ジャンプコミックス)収録
マコちゃんのリップクリーム
GAGスペシャル2002増刊号:少年エスパーねじめ 2 (ジャンプコミックス)収録
「アイドル地獄変
ビジネスジャンプ(2003年8号〜22号):アイドル地獄変 (ヤングジャンプコミックス)収録
「昆虫大作戦インセクトS 採集編」
週刊ヤングジャンプ(2003年11号):ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)収録
「指折り姫」
ウルトラジャンプ(2003年4月号):ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)収録
マコちゃんのリップクリーム 耳が隠れてる編」
ヤングジャンプ増刊・漫革(2003年6/5月号):ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)収録
スパル・たかし
ビジネスジャンプ(2004年4号〜2005年3号):スパル・たかし (ヤングジャンプコミックス)収録
「昆虫大作戦インセクトS 生態編」
週刊ヤングジャンプ(2004年20号):ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)収録
「くノ一児童あこがれちゃん」
ヤングマガジンアッパーズ(2004年10号・11号):ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)収録
マコちゃんのリップクリーム 耳が出てる編」
週刊ヤングジャンプ(2005年1号):ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)収録
「プロレス・ビッグ・スター列伝」
週刊ヤングジャンプ(2005年16号):ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)収録
「プロゼクトX」
週刊ヤングジャンプ(2005年16号):ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)収録
「まま子とトシロー」
週刊ヤングジャンプ(2005年19号):ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)収録
「プロカメラマン★さべろう」
週刊ヤングジャンプ(2005年19号):ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)収録
「トイレ童子おしりくん」
小学六年生(2005年6月号):ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)収録

尾玉先生のデビューは意外なことに少年エスパーねじめが最初。1999年。ノストラダムスの阿呆が細木数子とほぼ変わらない適当な発言で世界中を賑わせ、世紀末と勘違いした馬鹿な奴が「世紀末だからコンピュータ問題とかおきんだよ!」とか「来年から21世紀かあ」とか言っていたあのころ。日の目を見たわけです。しかし、エクストラ・ビージャンて何だ?



そして、約一年近くが経過し、少年誌業界を震撼させた問題作純情パインの読みきりが赤マルジャンプに掲載。着々とコアなファンを付け始める。一つ読み切り挟んで純情パインがついに週刊少年誌のキング週刊少年ジャンプで連載開始!局地的なヒットとなるが、大方の予想通りの13週で打ち切り。コミックスの写真を見て「こんな女性があんな下ネタ書いてんのか…」と、若かりしあのころの私はかなり興奮。この頃から希少な尾玉ファンを見つけては「養いたい」と主張するようになる。



純情パイン連載開始から1年後にまた週刊少年ジャンプに再トライ!少年エスパーねじめは「たりくまた」という名言と共にやや影響を与える。当時連載中だった森田まさのり先生のROOKIESで「たりくまた」が使用されたのも印象深いものだった。しかし、この連載が大きなターニングポイントとなる。



ねじめ打ち切り以降はついに週刊少年ジャンプから追放。青年誌の方へとポジションチェンジを見せる。ねじめ以降、読み切り一つをはさんでアイドル地獄変の連載が開始。しかし、やはり15話で打ち切り。連載話数の大台到達したねじめの20話には惜しくも届かなかった。少年誌向けでない下ネタ多数の笑いは青年誌でもスルーされることになる。



その後も読み切りを三つ挟んで満を持しての連載開始。スパル・たかしはついにねじめで記録した連載20話の大台を超え25話に到達。25%増量というポテトチップスで言えば超お得な状態。しかし、それ以上に意味があったのは連載が丁度1年続いたということであろう。これは最早快挙である。尾玉なみえはついに地球人が月に初めて降り立った時のように、その精神を高みへと上り詰めることに成功した。



その後は吹っ切れたのか、打ち切り自虐ネタは鳴りを潜め。精力的に読み切り作品を次々と発表し、ついには小学六年生への掲載という、原点回帰さえも見せた。稀代の天才ギャグ漫画家はついに打ち切りの恐怖に打ち勝ち、これまでの経験則から自分の生息できる域を見極め、更には徐々にカテゴリーを広げて行くという決断を下したのである。



そんななみえはんにどうか清き一票を!
現在発売されている尾玉なみえ先生のコミックス

  1. 純情パイン (ジャンプコミックス) 410円
  2. 少年エスパーねじめ 1 (1) (ジャンプコミックス) 410円
  3. 少年エスパーねじめ 2 (ジャンプコミックス) 410円
  4. アイドル地獄変 (ヤングジャンプコミックス) 530円
  5. スパル・たかし (ヤングジャンプコミックス) 580円
  6. ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス) 580円

6冊合計2920円。アマゾンで買えば送料無料。
つまり、家にいながらにして、たった3000円弱の出費で、珠玉のギャグ漫画を楽しめるわけだ。
どうか、どうか、可哀想な尾玉なみえ先生に愛の手を!