ロマンティック食堂―尾玉なみえ短編集1 / 尾玉なみえ

ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)

ロマンティック食堂 (ヤングジャンプコミックス)



尾玉先生がコツコツ書き溜めた、担当との格闘という難産の果てに生まれた珠玉の尾玉チャイルズ集。
何で尾玉先生の下ネタは面白いんだろう。
女性視点の下ネタじゃあないんだよ。それが不思議。
男性視点の下ネタ率が非常に高い。仮性包茎ネタとかね。
これだけ男の気持ちを理解しているとなると、尾玉先生は実は男なんじゃあないか?とい疑念さえ浮かんできます。ネカマならぬマ(ンガ)カマ。純情パインに載っていた写真は友達とか…。



まあ、女性だったとしてもそれはそれで問題が…。
女性が仮性包茎にまつわる男子の悩みを普通に成長していったところで理解し得ない。
ということはそういう情報を周りの男子から得ているということ。
…どういう会話してんだろう。下ネタばっかりだろうなあ。



下ネタ以外で突っ込むとしたら、ビューティフル・ファミリア(2000年)と少年エスパーねじめ角ばって堅い編(1999年)の絵柄が凄い。それこそ本当に「角ばって堅い」そのもの。
漫画家の方々が生まれてからずっと絵が上手いわけじゃないし、デビュー当初の絵は後々見返すと結構その違いに戸惑ったりするものですが、完全に方向性が違うのは初めてだ。男性誌の影響バンバン。



この短編集で注目してもらいたいのは「昆虫大作戦インセクトS」。メチャクチャ面白い!これは連載してもらいたい。昆虫目線(人間目線だけど…)で下ネタを繰り広げる。素晴らしく陰湿極まりない発想。その上、かなりマニアックなネタが多い(放尿とか)。



さて、短編集も読み終わり。心に残るのは寂しさばかり。
いつの日か、週刊少年ジャンプで再び連載が開始されることを願っています。
我家における尾玉なみえはジャンプにおけるうすた京介に勝るとも劣らない、才能の持ち主。ジャンプのギャグ漫画といえば…「うすた京介尾玉なみえが2強」という声を出来る限り多くの人から聞きたいものです。次回作はいつですか?2年くらいみればいいかな?2年後…2007年、俺25歳。ワールドカップも終わってんなあ…。