20世紀少年(20) / 浦沢直樹

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (20) (ビッグコミックス)

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (20) (ビッグコミックス)



ついに発売しました!
今日は朝から頭の中に「20世紀少年」というフレーズが駆け回っていました。
いつもは仕事の時間が長い、だなんて思わないんですが、今日ばかりは…。
で、仕事終わりに急いで近くのコンビニへ。
当然20世紀少年だなんて人気漫画ですから、10冊程度は並んでいるものと思っていら…
「あれっ?20世紀少年が見当たらない!」
テンパりました。



ほかのコンビニ、または本屋まで行くのは面倒くさい。
さっさと買って、さっさと買えって、さっさと読みたいのに。
一生懸命探しましたね。
中学のころとかに先輩のお使いでよくわからない種類のタバコを買いに行った時のように。
したら、一冊だけさり気なーく置いてありました。一安心。



さて、本編。
相変わらずの展開。
焦点が色々移り、その内容がわからないというところから始まる。
一つの意思決定や真実にたどり着いたところ、辿り着きもしないでまた新たな謎が出たところで、再び焦点や場面が移る。
これはもう、MONSTERで確立されたものだと思いますね。それ以前は未読のパイナップルARMY以外はこういう展開はしていませんでしたものね。キートンもまあ含みのある展開は見られましたが、もっとストレートだった。
どちらがいいという話にはなりませんが、20巻も続いているのに未だに含みを持たせまくる浦沢のやり方がディモールト最高だあ!



20巻は内容的にはそこまで…というところでしょうか。
これから物語の確信へと迫っていく、その前段階であるため大きな動きはありませんでした。
キリコの場面もあまり感動はなかったし。
19巻のケンヂほどのインパクトはなかったです。



ああ、もう読み終わってしもうた。
また、4ヶ月間の禁欲生活だ…。
ほかの漫画じゃあ埋められないものがこの作品にはあるよ。



そういえば以前小泉孝太郎が深夜にやっていた番組に浦沢先生が出ていたんですが、そのときの話。
先生はネームを作らないそうです。
ネームに近しいものとして、映画で言う予告編のようなものを頭に思い浮かべ、それを書き出して担当に見せるそうです。その時点では少しも漫画になっていない。シーンの書き連ねですから、内容すらわからないそう。
それを聞いて浦沢先生の仕事振りをネーム→完成までの流れで見たみたいなあ、という気持ちが強くなりましね。



ネームを作らないといえば有閑倶楽部で有名な一条ゆかり先生もネームは作らないそう。何に書いてあってっけなあ…。PERFECT GUIDEBOOK 有閑倶楽部虎の巻 (りぼんマスコットコミックス)だ。
プロットを箇条書きにするらしい。原稿がネームらしい段階にはなるけれども、それは下書きと直結しているらしい。なんでだろう?ネーム作ったほうが無難だろうに。
面白い漫画を描く人にはその人の感覚があるんだろうなあ。そういえば一条先生の作品チェックしてねえや。今はプライド 4 (クイーンズコミックス)か。そのうち全作品購入しようとは思っているんだけど…。