魔法使いのたまごたち(1) / 雑破業・石川マサキ

魔法使いのたまごたち(1) (シリウスKC)

魔法使いのたまごたち(1) (シリウスKC)



魔法学校に通う6人が織り成すコメディちっくなヒューマンドラマ。
という単純な感じで終わらしてくれれば最高に面白かったろうに。
と、思ってしまう作品です。



例えば、よつばと!例えば、苺ましまろ!例えば、赤ずきんチャチャ
これらに一本芯の通ったストーリーがあったら…イヤでしょ?
上記の作品ほど底抜けなコメディでなくてもいいんですけどね。
そもそも、人間的な成長や仲間とのかかわりを描いていくという作品でしょうから。
しかし、今のところ先が見えていない壮大なストーリーが少し滅入ってしまうんですよね。



今のところ主軸となっている仲間との関わりや衝突は少し精神年齢が低すぎるんですが、やはりそこは描き方。テンポ良く、かつ登場人物の気持ちの揺れ動きが痛いほど伝わってきて、シンクロしてしまう。そんなところが良さでしょう。
そして、主人公であるパム突き抜けた天真爛漫さが作品を重くしない役割を担っているわけですね。
ちょっと気になるのは、クリスとチェルシーがカブってるきがするんだよね。
やっぱり六人目はキツかったかな。
ただ、ペアを組むつーのが設定だから、そこで引っかかっちゃったのかも。
今後はクリスとチェルシーのキャラ立ちに興味が尽きません。